欧米の住宅はどうして100年、200年と存在し続けるのか
家は人を守り、癒し、そしてコミュニティを繋ぐ“器”です。
欧米の住宅は、多くがライフスタイルの変化とともに、世代や血縁を超え住み継がれていきます。それは決して耐久性だけの問題ではありません。
本物の欧米住宅が、流通での資産形成に寄与すると考える大きな理由は、優れた基本性能とその時々のライフスタイルに合わせた自由度、取り壊すに忍びないデザインの秀逸さにあります。
家は、人間に例えると骨に当たる構造材、皮膚である仕上材、血管や神経となる給排水や電気設備などによりかたちづくられます。
そして、衣服をまとうように、欧米住宅ではそのデザインに存在を主張します。
経過年数での評価となる中古住宅市場では、構造性能に問題がないのに取り壊される住宅が多くみられます。
最近、環境問題などから、日本では高耐久の100年住宅が提唱されていますが、基本構造の耐久性やメンテナンスの容易さだけでは、欧米のように永く存在しうるかは疑問です。
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